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2017年04月28日

歯を失ったあの人」に教えたい治療の現実

モデルでタレントの益若つばささんが、自身のツイッターで「歯を出して笑うのが苦手」とツイートしたことが話題になりました。その理由について益若さんは「10代のときに交通事故にあって歯がぐちゃぐちゃになっちゃった」と明かしており、今でもいろんな歯医者に通って歯の治療を続けているそうです。

失った歯を復活させる治療法

益若さんのような不慮の事故に限らず、虫歯や歯周病などによっても歯を損傷したり、失ってしまったりすることは少なくありません。歯科研磨機筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中で紹介していることの1つが、失った歯を復活させる治療法。歯を失った時には、何らかの方法で抜けた部分を補う必要があります。

一般的な処置としては、入れ歯のほか隣り合う歯とつなげるブリッジ治療、人工歯根を入れるインプラント治療があります。ブリッジは抜けている歯の本数によっては選択できないケースがあり、その際は入れ歯かインプラントを選ぶことになります。

インプラントは、失った歯の代わりにチタンでできた人工の根っこを入れて、歯の機能を回復していく治療法です。新しい治療に思われがちですが、実はインプラント治療自体は50年の歴史があり、現在は世界各地で行われ、成功率も95%以上。多くの人が体験している治療です。
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インプラントにはどのようなメリットがあるのでしょうか。歯を失った後、奥歯に入れ歯を入れても、もともとの噛む力に比べると約20~30%しか回復できません。一方、インプラントならもともとあった歯のように顎の骨に固定されているために、硬いものでも、くっつきやすいものでも噛めます。
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失った歯の部分をブリッジで治すためには、隣り合う歯を削る必要があります。ただ、健康な歯を削れば、その寿命を短くすることにもなります。インプラントなら、隣り合う歯を削らずシンプルに治療できます。口の中の違和感がほとんどないのもインプラントの特徴です。通常、髪の毛一本でも口の中に入れば相当な違和感があるように、金属でできた薄い入れ歯などでも、多少の違和感は否めませんが、インプラントならば、もともとの歯とほとんど変わらない形に回復できるので、違和感はほとんどないといっていいでしょう。

ブリッジでは、失った歯にかかっていた力の負担を土台になる両サイドの歯で補います。それまでよりは、かかる力の負担が大きくなるため土台となる歯の寿命も短くなってしまいますが、インプラントでは、もともとの歯にかかっていた負担を戻せます。

インプラントは歯の根の代わりに人工歯根を使っているだけで、被せ物にセラミックを使えば歯と同じようにすることができます。奥歯の場合は機能面や噛む力によって被せ物や構造を変えることがありますが、前歯はインプラントとは気づかれないようにきれいに治療できます。

インプラントのデメリット

このようにインプラントにはさまざまなメリットがありますが、デメリットも忘れてはなりません。ひとつは治療期間が長いことです。最近ではインプラントも進化し、かなり治療期間も短くなりましたが、それでも短くて2~3カ月、長い場合で6カ月ほどを要します。

また、インプラント治療は、歯を支えているあごの骨に人工の根っこを入れる処置なので、歯茎を開く必要があります。歯科ハンドピース用 カートリッジ、その他症例によっては他にも外科的な処置が必要になってくることもあります。骨粗鬆症や重い糖尿病の患者など、あごの骨に問題がある場合はインプラントができないこともあります。また、極端にあごの骨が痩せている場合などは、人工の骨などを使って、骨を作る処置などが必要になるケースもあります。

さらには先天的な病気などによって歯がないごく一部の場合を除き、インプラント治療を保険診療で行うことはできません。自費診療となるため、平均すると1本35万~40万円ほどの費用が必要になります。

インプラントに関連して、筆者が患者さんからよく聞かれるのは「どれくらいの耐久年数があるの?」という質問です。

インプラントは、入ってしまえば自分の歯とほぼ同じだと考えていいでしょう。手入れさえしっかりすれば自分の歯のように長く持ちます。一生といっても過言ではないかもしれません。手入れとは、毎日の歯ブラシと定期的なクリニックでのメンテナンスです。これさえ、しっかりやっていただければ本当に長持ちします。

ただ、メンテナンスを怠るとこの限りではありません。実はインプラントは、自分の歯のように歯周病(インプラント周囲炎)になることがあります。自分の歯も歯周病で抜かなければならなくなるように、インプラントも歯周病で抜かなければならなくなるケースもあります。

入れ歯のメリットとデメリット

一方で、ブリッジもインプラントもできない場合は、入れ歯という選択肢がありますが、これにもメリットとデメリットがあります。

入れ歯とは歯のなくなった部分に入れる、取り外し式の人工歯の事です。大きく分けて部分入れ歯と総入れ歯があります。また、保険内で作れるものと、保険では作れない自費のものがあります。

入れ歯は、歯が何本抜けていても骨がやせていても作れます。3、4回の通院で作れますのでインプラントほど時間はかかりません。保険が使えれば費用も安く、外して洗えたり、外科手術の必要がなかったりなどといった点もメリットでしょう。

一方で、入れ歯は慣れるまでは違和感があったり、話しにくかったりすることがあります。また、人工歯と歯茎の間に食べかすが入りやすく、食事や話している時に外れることもあります。部分入れ歯の金具が審美的でなかったり、天然歯に比べて噛む効率がかなり落ちたり、金具がかかる歯に力がかかって傷みやすかったりするのもデメリットです。合わない入れ歯を使っていると骨も痩せてしまいます。

それでも、治療費をそれほどかけたくなかったり、外科手術に抵抗があったりする人にとっては、入れ歯は有効な治療法のひとつに挙げられます。口元のハリがなく、老けて見える人やタバコをよく吸う人、短期間で処置したい人などにもお勧めしています。

逆に、入れ歯がどうしても合わなかったり、取り外し式に抵抗があったり、より自然な見た目を求めたりする人にはインプラントが合っています。喫煙もせず、あごの骨がしっかり残っていて、本物の歯に近いかみ応えを求めるような人にも適した治療法でしょう。お口の中の状態、全身の健康状態、求める仕上がりは患者さんそれぞれで異なります。何が自分に合う治療法なのかは、かかりつけの歯科医師とよく相談して決めていきましょう。

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Posted by athena  at 18:56 │Comments(0)

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