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2017年11月09日

「小手先」は通用しない

A病院は、周囲に急性期病床や亜急性期病床が少ない地域の病院で、急性期と亜急性期の2つの機能を保つ必要がある。こうした地域の病院としてのやるべき役割を、当時の院長は副院長時代からずっと温め続けて、ちょうど出てきた地域包括ケア病棟という制度を活用することに決めたわけです。ですから、決断したのは、まだ「地域包括ケア病棟」という名前が決まる前の、中央社会保険医療協議会でコンセプトが示され、大筋で合意された段階というスピード感でした。歯科用オイルレス エアーコンプレッサー

塚越:あのスピード感はすごかったですね。

湯原:院長の強い意志で、やるべきことが決まっていたからできたことです。ですから、当時の院長が院長に就任するやいなや、院長の考えていることを定期的に院内にしっかりと伝えるための院長講話をスタートさせ、徹底した現場主義で院内の声に耳を傾け続け、改革の素地を徐々に作っていった。だからこそ、院内に改革の風土を醸成し、思い切った改革を実行することができたし、余裕のII群維持につながったわけです。超音波スケーラー用チップ

冨吉:小手先で何かしようということではない、ということですよね。大前提としてあるのは、やはり「医療の価値(質/コスト)」の向上。医療従事者たちを束ねる経営のトップである以上、大前提は患者側にしっかりと向いて医療の質を向上させなければならない。一方で、医療の質が向上するといって、コストを考えずに何でもやっていいというわけでもない。ですから、病院経営のトップは、しっかりと医療と経営のデータを検証し、熟考に熟考を重ねて、医療の質を担保した、最適コストの医療を目指さなければならない。

湯原:副院長時代からずっと温め続けてきたことは、すべて何冊ものノートに書き留めてあったそうです。経営のトップとして、医療と経営の質を向上させるために、やるべきことを全部。

有名な話としては、中曽根康弘元総理大臣が同じことをしていましたよね。総理になる前から、自分が総理になったら何をやるべきか、すべてノートに綴っていたという。一国を背負う総理の話を持ち出すのは大袈裟に聞こえるかもしれませんが、病院経営のトップに立つということは、それくらいの覚悟が必要だということです。

病院経営は、本当に難しいです。単に経営を良くするのではなく、医療の質を担保し、医療の価値を向上し続けなければならないからです。そうした難しい病院経営を担うトップとして、大方針を打ち出し、それを絶対に曲げない強い意志というのは、さらに難しいことかもしれませんが、それこそが、II群病院であるための最重要項目であると思います。

http://teeths.blog.wox.cc/entry135.html



Posted by athena  at 16:09 │Comments(0)

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