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2018年09月06日

体が動かなくなるジストニア 実態解明、治療開発は途上

 今回の連載では、プレー中に急に体が思い通りに動かなくなる「ジストニア」という病気で苦しんだ元卓球選手の取材をしました。スポーツ選手とジストニアについて研究を進める大阪大学の中田研教授(57)と望月秀樹教授(58)に、病気についてさらに詳しく聞きました。根管長測定器

――研究を始めたきっかけを教えて下さい。

 中田:私はスポーツ医学が専門です。大阪大では2015年、スポーツ庁の委託で「スポーツ研究イノベーション拠点形成プロジェクト」を始めました。スポーツに関する様々な研究テーマの一つで、スポーツ選手が急に思い通りに動けなくなる「イップス」を調べ始めました。すると、ジストニアという病気に関係があることがわかり、脳の専門家の望月教授にも加わっていただきました。根管治療機器

――イップスとは何ですか。

 望月:ゴルフでパターが決められない、アーチェリーで的にあてられないなど、様々なスポーツで起きます。それまで自然に繰り返しできていたプレーが急にできなくなってしまう運動の障害で、以前は緊張で動けなくなるように精神的な問題が原因と考えられていました。ただ、緊張と関係なくトップレベルのプロ選手でも突然起きるイップスがあり、現在はイップスの少なくとも一部はジストニアが原因と考えられています。運動にかかわる脳の回路が誤作動を起こしてしまう病気です。

――何が原因なのでしょうか。

 望月:ジストニアには全身や体の一部で起きるもの、遺伝が原因と考えられるものなど、様々なタイプがありますが、原因はまだはっきり解明されていません。よく知られているものに「書痙(しょけい)」があります。字を書く書記などの人の手が勝手に曲がってしまう症状です。ピアニストや歌手などの音楽家でも指が動かなくなったり声が出にくくなったりすることがあります。スポーツ選手や音楽家など、とくに長年、特定の細かい動作を繰り返す人で起きる場合「動作特異性ジストニア」と呼んでいます。18世紀から報告がありますが、これまであまり解明が進んでいませんでした。ただ、現在ではプロのスポーツ選手とアマチュア選手の脳の活動を調べると、同じ動作をしたときに脳内の違う部分が活動することがわかっています。なるべく素早く正確に筋肉を動かそうとするときに、運動をつかさどる脳の一部が、何らかの誤作動を起こしてしまうのではないかと考えられています。

http://blog.eigyo.co.jp/luccye/article/361644



Posted by athena  at 16:13 │Comments(0)

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