折り紙に思い込め 病院食に季節感と彩り 「楽しく食べて 回復を」

athena

2018年02月07日 15:00

 □福岡歯科大付属病院・管理栄養士・樋口さん

 福岡歯科大学付属の医科歯科総合病院(福岡市早良区)で月に1~2回、入院患者に出す食事に、折り紙が添えられる。管理栄養士の樋口みどりさん(44)が、節分などの年中行事や季節を意識して、制作する。作品を病室に飾る患者もおり、樋口さんは「楽しく、おいしく食べて、回復につなげてほしい」と期待する。 (高瀬真由子) 根管長測定器

 ヒマワリ畑の中にいるカブトムシやクワガタ。色鮮やかなアジサイとカタツムリ。樋口さんが作る折り紙は、季節感があふれる。直径1~2センチの小さな花や昆虫を台紙に貼り付ける。根管治療機器

 折り紙作りに力を入れるのは、7年ほど前からという。コスモスの花を折り紙で添えたところ、気に入った女性患者が、両面テープで胸に付けた。

 「食事は入院生活で楽しみの一つ。少し手をかけることで、こんなに喜んでもらえるんだ」。折り紙が患者とのコミュニケーションになることにも気づいた。

 同病院には常時20~30人が入院する。休憩や空き時間を使って、一つずつ手作りする。雛(ひな)飾りやサンタクロースが飛び出すカードを作ったこともある。

 患者からは「今日は山の日だったね」「孫にプレゼントしたよ」と感謝の声が寄せられる。入院が長期化する患者にとって、季節の移り変わりや、院外の景色を感じる機会にもなっている。

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