2017年03月29日
知覚過敏症?歯髄炎か 熱いものが歯にしみる
質問 49歳女性。寒い冬の外出から戻ったり、ラーメンなどの熱い食べ物、スープやコーヒーの熱い湯気が口に入ったりすると、歯にズキンという脂汗が出るほどの強い痛みがあります。歯科に行ったところ、虫歯もなく、歯茎の状態も良く「知覚過敏ではないか」とのことでした歯科用インプラント装置。痛みから解放されるにはどうしたらいいのでしょうか。
回答 歯科医院で虫歯ではないと言われたとのお話ですので、象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)が疑われますが、熱いもので強い痛みを感じるようなら、歯髄炎(しずいえん)になっていることも考えられます。
歯の硬い部分は2層構造になっており、外側のエナメル質で痛みを感じることはありませんエアモーターセット。ただ、内側の象牙質が何らかの理由でむき出しになった場合、冷たいものがしみたり、痛みを感じたりするなど、知覚過敏症の症状が出ます。

治療法には▽歯科用樹脂材料でむき出しになった象牙質面を覆う(充填(じゅうてん))▽レーザーで歯髄神経を鎮静する―などがあります。知覚過敏症が進んで歯髄炎になった場合は、歯髄を取り去る必要が生じることもあります。
歯が生きている状態(有髄歯)だと、象牙質のさらに内側にある歯髄という組織の働きで、象牙質を内側から厚くして刺激を防げます。しかし、硬い毛先の歯ブラシで強く横磨きをするなどして歯がどんどん削れたり、歯周病によって歯根が露出したり、急激な変化が起こると、歯の防御反応が間に合わず、知覚過敏症の症状が出ます。
この場合は、なんらかの治療が必要となりますが、通院した歯科のケースではある程度の間、経過を観察し、歯髄による防御反応を期待しているのではないかと推測されます。
なお、軽度の知覚過敏症では、市販の知覚過敏用歯磨きペーストでも症状が軽くなるときがあります。
回答 歯科医院で虫歯ではないと言われたとのお話ですので、象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)が疑われますが、熱いもので強い痛みを感じるようなら、歯髄炎(しずいえん)になっていることも考えられます。
歯の硬い部分は2層構造になっており、外側のエナメル質で痛みを感じることはありませんエアモーターセット。ただ、内側の象牙質が何らかの理由でむき出しになった場合、冷たいものがしみたり、痛みを感じたりするなど、知覚過敏症の症状が出ます。

治療法には▽歯科用樹脂材料でむき出しになった象牙質面を覆う(充填(じゅうてん))▽レーザーで歯髄神経を鎮静する―などがあります。知覚過敏症が進んで歯髄炎になった場合は、歯髄を取り去る必要が生じることもあります。
歯が生きている状態(有髄歯)だと、象牙質のさらに内側にある歯髄という組織の働きで、象牙質を内側から厚くして刺激を防げます。しかし、硬い毛先の歯ブラシで強く横磨きをするなどして歯がどんどん削れたり、歯周病によって歯根が露出したり、急激な変化が起こると、歯の防御反応が間に合わず、知覚過敏症の症状が出ます。
この場合は、なんらかの治療が必要となりますが、通院した歯科のケースではある程度の間、経過を観察し、歯髄による防御反応を期待しているのではないかと推測されます。
なお、軽度の知覚過敏症では、市販の知覚過敏用歯磨きペーストでも症状が軽くなるときがあります。
2017年03月29日
上顎歯列のずれ、歯科矯正必要? 歯性か骨性かの判断を
3年ほど前から、上顎の歯列が真ん中から左へ5ミリ程度ずれていることを自覚しています。顎に痛みはなく、日常生活に不便はありませんが、今の段階から歯科矯正などを受けるべきでしょうか? 上下両顎におやしらずがあり、頬杖をつく癖もあります。これらも原因になっているのなら早急に治療した方がよいでしょうか?(福井市、30代女性)

■下顎のずれが影響するケースも
3年ほど前からずれを自覚されたとのことですが、この間で上顎歯列の正中(真ん中)が左側に5ミリ程度移動したのであれば、まずは顎骨内の腫瘍や嚢胞(のうほう)を疑います。歯科手術用照明LEDライトしかし、それらの病変であれば正中が移動するだけではなく、顔の変形等もみられるため可能性は低いと考えます。
以下、顔面正中(顔の真ん中)から上顎歯牙正中が、左に5ミリ程度移動していると仮定してお話します。ご相談の方は上顎のみのずれを自覚されていますが、下顎やオトガイ(顎の先の部分)の左右のずれは気になりませんか? 下顎のずれが発育に伴って上顎骨に影響を及ぼすこともあります。歯科用インプラント装置年齢的にみて上下顎骨は完成しているので、頬杖だけで上顎が大きく移動した可能性は非常に低いと考えます。
■歯性か骨性かの判断必要
上顎正中のずれが歯性(歯列不正だけで起こっている)か、骨性(顎骨のずれも起こっている)かを判断する必要があります。これによって治療方針が変わります。歯性の正中のずれであれば、基本的に歯列矯正での治療となります。顔面正中と上顎歯牙正中を一致させる必要があります。
骨性の場合は、歯を支えている上下顎骨がずれているため(顎変形症と呼びます)、上下顎骨を正しい位置に移動させる、全身麻酔下の手術が必要です。後天的に顎変形症の原因となるのは先に挙げた腫瘍、嚢胞、骨折などの直接的原因があります。特に小児期における顎関節の骨折や炎症は、顔面非対称等を引き起こすとされています。
質問の内容だけでは下顎の変位の有無、歯列や智歯(ちし)(おやしらず)の詳しい状態が判断できませんので、現状を把握するためにも、まずはかかりつけ歯科医院にて上下歯列の状態やレントゲン写真等の検査を受けることをお勧めします。その上で治療の要否を判断されてはいかがでしょうか。

■下顎のずれが影響するケースも
3年ほど前からずれを自覚されたとのことですが、この間で上顎歯列の正中(真ん中)が左側に5ミリ程度移動したのであれば、まずは顎骨内の腫瘍や嚢胞(のうほう)を疑います。歯科手術用照明LEDライトしかし、それらの病変であれば正中が移動するだけではなく、顔の変形等もみられるため可能性は低いと考えます。
以下、顔面正中(顔の真ん中)から上顎歯牙正中が、左に5ミリ程度移動していると仮定してお話します。ご相談の方は上顎のみのずれを自覚されていますが、下顎やオトガイ(顎の先の部分)の左右のずれは気になりませんか? 下顎のずれが発育に伴って上顎骨に影響を及ぼすこともあります。歯科用インプラント装置年齢的にみて上下顎骨は完成しているので、頬杖だけで上顎が大きく移動した可能性は非常に低いと考えます。
■歯性か骨性かの判断必要
上顎正中のずれが歯性(歯列不正だけで起こっている)か、骨性(顎骨のずれも起こっている)かを判断する必要があります。これによって治療方針が変わります。歯性の正中のずれであれば、基本的に歯列矯正での治療となります。顔面正中と上顎歯牙正中を一致させる必要があります。
骨性の場合は、歯を支えている上下顎骨がずれているため(顎変形症と呼びます)、上下顎骨を正しい位置に移動させる、全身麻酔下の手術が必要です。後天的に顎変形症の原因となるのは先に挙げた腫瘍、嚢胞、骨折などの直接的原因があります。特に小児期における顎関節の骨折や炎症は、顔面非対称等を引き起こすとされています。
質問の内容だけでは下顎の変位の有無、歯列や智歯(ちし)(おやしらず)の詳しい状態が判断できませんので、現状を把握するためにも、まずはかかりつけ歯科医院にて上下歯列の状態やレントゲン写真等の検査を受けることをお勧めします。その上で治療の要否を判断されてはいかがでしょうか。