2017年04月13日
金銀パラジウム合金に代わる低アレルギー耐食性合金の開発
低アレルギー耐食性合金の誕生?
従来型の金銀パラジウム合金組成をベースとして、パラジウム量を減らし生体に安全な金量を増加させて、耐食性と安全性が確保できる合金組成を明らかにする研究が現在進んでいます。
この研究の第1段階で合金の耐硫化性試験を行い、耐硫化性を評価。第2段階では合金の機械的強度について検討を行ったアマルガムミキサー。その結果、以下のような知見が得られた。

1.合金中のパラジウム量を減らしても金添加量を増加させることにより耐硫化性は維持あるいは改善された。
2.一方、合金中の貴金属の添加比率が同じでも、銅量が多くなると硫化物層が厚くなる傾向を示した。硫化に及ぼす銅量の影響を検討するため、同一合金を表面処理によって表面組成を変化させた試料を用い、耐硫化性試験を行った歯科用ルートエレベーター。その結果、Cu濃度の低い酸洗後に比較して、Cu濃度の高い溶体化処理後や研磨処理後の試料では生成する硫化物層が厚く、Cu量が硫化に関与していた。
3.耐食性を改善するため銅量をある程度減少させた合金でも市販合金に相当する機械的性質を有することが明らかとなった。
本研究より従来型の金銀パラジウム合金よりもパラジウムを減らし金の添加量を多くした合金の耐変色性および機械的強度は従来型の金銀パラジウム合金に劣らないことが分かった歯科用切削研磨セット。
今後の展開として、口腔内に長期存在した場合を想定し、合金の溶出試験を行い、溶出イオンなどアレルギー等を考慮した生物学的な面からの評価を行い、実用合金としての可能性を総合的に検討していくようです。
しかし、現在売られている『金銀パラジウム合金』は、金の含有量をなるべく減らして価格を抑えているわけです。
この金の含有量の多い合金は、高くて手が出せないかも。
関連記事
従来型の金銀パラジウム合金組成をベースとして、パラジウム量を減らし生体に安全な金量を増加させて、耐食性と安全性が確保できる合金組成を明らかにする研究が現在進んでいます。
この研究の第1段階で合金の耐硫化性試験を行い、耐硫化性を評価。第2段階では合金の機械的強度について検討を行ったアマルガムミキサー。その結果、以下のような知見が得られた。

1.合金中のパラジウム量を減らしても金添加量を増加させることにより耐硫化性は維持あるいは改善された。
2.一方、合金中の貴金属の添加比率が同じでも、銅量が多くなると硫化物層が厚くなる傾向を示した。硫化に及ぼす銅量の影響を検討するため、同一合金を表面処理によって表面組成を変化させた試料を用い、耐硫化性試験を行った歯科用ルートエレベーター。その結果、Cu濃度の低い酸洗後に比較して、Cu濃度の高い溶体化処理後や研磨処理後の試料では生成する硫化物層が厚く、Cu量が硫化に関与していた。
3.耐食性を改善するため銅量をある程度減少させた合金でも市販合金に相当する機械的性質を有することが明らかとなった。
本研究より従来型の金銀パラジウム合金よりもパラジウムを減らし金の添加量を多くした合金の耐変色性および機械的強度は従来型の金銀パラジウム合金に劣らないことが分かった歯科用切削研磨セット。
今後の展開として、口腔内に長期存在した場合を想定し、合金の溶出試験を行い、溶出イオンなどアレルギー等を考慮した生物学的な面からの評価を行い、実用合金としての可能性を総合的に検討していくようです。
しかし、現在売られている『金銀パラジウム合金』は、金の含有量をなるべく減らして価格を抑えているわけです。
この金の含有量の多い合金は、高くて手が出せないかも。
関連記事
Posted by athena
at 22:54
│Comments(0)