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2017年06月17日

新国立の白紙撤回が火種? 前川前次官と和泉補佐官、浮かぶ対立

加計学園の獣医学部新設計画をめぐり、「総理のご意向」と記された文書に関する文部科学省と内閣府の調査結果の食い違いが表面化する中、文科省前事務次官、前川喜平氏(62)と内閣官房の 首相補佐官との対立が象徴的に浮かび上がっている。原点には2年前の新国立競技場の白紙撤回騒動が影を落としているとの見方が少なくない。

 ◆「私が代わりに」否定

 「文科省として和泉(洋人)首相補佐官に『説明を行ったり、意見や質問を受けた』事実は確認できない」。文科省は和泉氏から昨年秋、獣医学部の早期開設の要望を受けたか-という野党議員 からの質問に対し、政府は今月6日、冒頭の答弁書を閣議決定した。

 国土交通省出身で平成25年1月から補佐官を務めている和泉氏がにわかに注目されたきっかけは、前川氏が5月30日に出した報道向け文書。和泉氏は昨年秋に前川氏を執務室に呼び、獣医学 部の早期開設を求める中で「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」と主張したことだ。和泉氏は否定しており、真相はやぶの中だ。歯科用ルートエレベーター


 ◆「敗戦処理」余儀なく

 「新国立問題がくすぶっているのかもしれない」。2人の関係について文科省関係者は、27年7月、建設費の倍増に伴い白紙撤回された新国立競技場騒動の余波を指摘する。

 この騒動で文科省の担当局長が事実上更迭され、当時、文科審議官だった前川氏は整備計画経緯検証委員会の事務局長として報告書を取りまとめるなど“敗戦処理”を余儀なくされた。

 一方、内閣官房は整備計画の仕切り直しとして再検討推進室を設置。実質的に取り仕切る副室長には和泉氏らが起用された。

 「白紙撤回で整備計画の主導権は文科省から、和泉氏らが率いる国交省に移った」。文科省幹部はこう振り返る。ボトル付きスケーラー

 5月25日の記者会見で政権批判を口にした前川氏は「(告発は)誰に恨みを持つようなものではない」としたが、同氏は産経新聞の取材を拒否しており、本音はうかがい知れない。

 ◆退職後批判「的外れ」

 加計学園問題では、岩盤規制改革をめぐる熾烈(しれつ)な攻防も見過ごせない。

 同学園が活用した国家戦略特区は、安倍内閣が25年6月に閣議決定した「日本再興戦略」に盛り込まれた。業界団体や関係省庁に守られた岩盤規制を突破するための装置だ。

 獣医学部については、北里大での昭和41年の開設を最後に、需要が充足しているとして文科省が59年以降、新設を認めない方針を堅持。一方、文科省はその裏で天下りの恩恵を受けていた。 内閣人事局への再就職届け出状況によると、最近では文科省OBが獣医学部のある麻布大に非常勤として再就職している。

 定員が原則抑制されている医学部や歯学部でも事情は同じだ。一連の天下り問題では、文科省人事課職員がOBを通じて福岡歯科大に職員の再就職を斡旋(あっせん)した事案が違法認定された 。

 加計学園問題の背景について、元通産官僚で評論家の八幡和郎氏は「岩盤規制を守ろうとした文科省が内閣府に負けた」と指摘。「行政がゆがめられた」と主張する前川氏については「現職中に 辞職覚悟で戦うべきだし、それもできたのに、退職後に批判するのは的外れだ」としている。

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Posted by athena  at 11:33 │Comments(0)

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