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Posted by 京つう運営事務局  at 

2017年05月03日

虫歯を放っておくと身体に影響を及ぼすって本当!?

以前は歯に痛みがあったのに、最近は前ほど痛みがなくなった、そんな経験はありませんか?

もちろん、痛みを感じなくなっても虫歯が消えたわけではありません。そして放っておくと、口内だけでなく、身体にも影響してしまうのです。

今回は、虫歯を長期間放置したことにより起こる症状や身体への影響などについて、歯科医師に詳しい話を聞いてきました歯科手術用照明LEDライト
虫歯を長期間放置することで起こる歯の症状は?
小さい虫歯でも放置しているとやがて大きく深い穴が開き、下記のような歯髄炎(しずいえん)の症状が起こります。

・虫歯菌による歯髄への感染
・冷温痛
・咬み合わせが強く当たる など

鎮痛剤などで一時的に症状が緩和することもありますが、歯髄の状態は戻ることはないので、そのままにしておくと壊死し腐敗することになります。
歯科抜歯用ルートエレベーター

歯髄が完全に壊死すると強い痛みがなくなりますアマルガムミキサー。だからといってまたそのまま放置してしまうと、歯を支える骨にまで炎症が広がり根尖性歯周炎になる恐れがあります。

根尖性歯周炎になると、下記のような症状があらわれます。

・歯が浮くような痛み
・咬むと痛い

急性症状では、歯が揺れたり、歯茎や顔が大きく腫れる可能性もあります。

おそろしい歯性感染症とは?
虫歯菌や歯周病菌による口腔内の炎症が、顔面の組織まで広がってしまうことを歯性感染症といいます。
急性症状では、下記などの機能障害が強くあらわれる可能性があり、やがて膿瘍が作られることもあります。
歯科用ルートエレベーター

・開口障害
・咀シャク障害
・嚥下障害(えんげしょうがい)
虫歯が健康被害を起こすメカニズムは?
歯周病が進行すると歯周ポケットは深くなり、歯周病菌の数も増えるようになります。
悪化した歯周ポケットは炎症により傷つき出血を引き起こすようになります。

この炎症部位から血流に乗って全身に運ばれた歯周病菌や内毒素は、 体中のあらゆる組織や臓器に悪い影響を与え、さまざまな疾患を引き起こすと考えられています。
悪化した虫歯が引き起こすと考えられる身体の病気は?
虫歯を治療せずそのままにしておくと、口腔清掃が不十分になりプラーク量が増えていき、以下のような病気を引き起こす可能性があります。

・誤嚥性肺炎
・心内膜炎
・糖尿病
・動脈硬化
・心筋梗塞
・早産
・低体重児出産

これは虫歯菌が原因ですが、口腔ケア(口腔清拭、洗口やブラッシング)を十分に行うとリスクが低くなるといわれています。
虫歯を防ぐためにできることとは?
虫歯のなりやすさは下記に関係しています。

・唾液の性質と量
・食事習慣(間食の取り方)
・歯のブラッシング

虫歯予防のために、唾液検査や、自分が虫歯になりやすいかどうかを調べることができるカリエスリスク検査などを行っている歯科医院もありますので、自分の口腔状態を知るために一度実施してみるのもよいかもしれません。

また、歯の磨き残しも虫歯につながる原因となりますので、次回歯科医院に行かれる時は、正しい歯のブラッシング法について衛生士さんに聞いてみてはいかがでしょうか。
最後に歯科医師から一言
口腔内の菌といくつかの身体の病気の関連性が明らかになっています。
プラークコントロールによりそのリスクが下がることも報告されていますので、何か持病をお持ちの方は、毎日のブラッシングを徹底し、歯科医院での定期検診を受けるようにしましょう。
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Posted by athena  at 01:45Comments(0)

2017年05月03日

歯周病という身近な病気の恐ろしすぎる真実

真冬の風物詩でもあり、流行のピークを迎えているインフルエンザ。学校や職場でマスクをする人も増えてきて、日本全国を見渡すと学級閉鎖を余儀なくされている地域もあります。空気が乾燥しやすい季節でインフルエンザに限らず、ノロウイルスなどの細菌・ウイルスによる感染症の警戒ムードが高まっています。

一方、インフルエンザやノロウイルスのように突発的なニュースにはなりにくいものの、厚生労働省の調べによると成人(30~64歳)の7~8割がかかっているとされる感染症をご存じでしょうか。それは「歯周病」です。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中でも強く訴えていることのひとつが、歯周病の予防と治療の重要性です。

歯が抜けるだけではない!? 歯周病が及ぼす影響

そもそも歯周病とは何でしょうか。耳にしたことがあっても、正しく知っている人は少ないかもしれませんスリーウェイシリンジ用 ノズル。日本歯科衛生士会ホームページより概要を抜粋しますと、「歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨で構成される歯周組織が、口の中の細菌感染によって破壊される慢性炎症性疾患のこと」で、成人だけではなく小・中学生などの若年層も多く罹患しているとされています。

適切に歯磨きができていないと、健康な歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、それを改善しないまま深部の歯周組織まで炎症が波及すると、歯と歯肉の境目の溝が深くなり、歯周ポケットが形成されます。これが重症化してしまうと歯がぐらつき始め、残念ながらたくさんの歯を失ってしまうことになりかねません歯科レンチ式。しかも歯をしっかり磨いていても、気づかずに歯周病になっている人がかなり多いのです。

歯周病を「単に歯が抜けるだけの病気」と片付けてしまうのは大間違いです。最近の研究で歯周病は全身に悪影響を及ぼすことがわかってきているのです。特に糖尿病と密接な関係があるほか、突然死の原因になりかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めたり、失明や手足の切断につながるような重症になってしまったりするのです。

http://www.athenadental.jp/category-2196-b0-研磨機.html

歯周病菌を顕微鏡で観察すると、粒状の物やヘビのようにクネクネ動くものなどさまざまなタイプを無数見ることができます。ある研究によるとこの種類と数が増えるほど歯周病の症状は悪化するようです。ありふれた細菌として見過ごされてきましたが、最近はこの歯周病菌が「さまざまな病気と密接にかかわっているのではないか」と世界中の研究者から報告されています。

恐怖のスパイラルを作り出す! 糖尿病と歯周病の関係
技工室用照明/吸塵口付き研磨機AX-J4

まずは糖尿病です。頻尿や喉の渇き、倦怠感のほか足がつるのは糖尿病の症状。食べ物が歯に挟まる、歯ぐきから出血するのは歯周病の症状です。この2つの病はお互いを悪化させていくという恐怖のスパイラルを作ります。

何がお互いを悪化させてしまうのでしょうか? そのメカニズムを説明しましょう。歯周病になってしまったことで形成された歯周ポケットに歯周病菌が溜まってしまうのが発端となります。ここに免疫細胞である白血球が菌を退治しに集まってきます。

この時、白血球が歯周病菌の出す毒素に触れることで、「TNF―α」と呼ばれる阻害物質を出します。これが血液中のインスリンの働きを妨げてしまう作用があるのです。インスリンは健康な人の体内で変動する血糖を適度に調整する役割があるのですが、この働きが低下すると、糖尿病の症状が悪化してしまうことがあります。

そして糖尿病が悪化すると血糖値が高くなり、今度は歯ぐきの毛細血管の血流が悪化して、血液が行き渡らず歯周病菌を退治できなくなってしまいます。こうして歯周病による歯ぐきの炎症が糖尿病を悪化させ、さらに歯ぐきの炎症を進行させる――。という悪循環に陥りかねません。わずか半年で重度の糖尿病で倒れてしまった患者もいるぐらいです。

逆に糖尿病患者に歯周病菌を減らす治療をしたところ、それまでよくならなかった「ヘモグロビンA1c」と呼ばれる過去1~2カ月の血糖値の状態を示す指標が劇的に改善して、症状がよくなったケースが報告されています。

歯周病菌が血管内に入ると血栓ができやすくなり、突然死を引き起こしかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるという研究結果も出ています。歯周病菌は心筋梗塞の原因である動脈硬化を進行させることがあるのです。

メカニズムを説明しましょう。口の中に住んでいた歯周病菌は、食事中などで傷ついた口の中の粘膜の毛細血管から血管内に入り込みます。その歯周病菌の刺激により動脈硬化を誘導する物質が出てきて、血管内にプラークと呼ばれるお粥状の沈着物ができることで血液の通り道が狭められ、心臓の冠動脈を硬化させると言われています。このことはヒトの大動脈の動脈硬化症と呼ばれる患者さんの血管の中から5~20%ぐらいの割合で歯周病菌の遺伝子が見つかっていることからも確認されています。

難病・バージャー病の患者は歯周病も診断されていた

もうひとつ、おそろしいのは「バージャー病」という聞き慣れない病気と歯周病の関係です。手足の末端の血管が詰まり、炎症がおき、皮膚に痛みや潰瘍を起こし、最悪の場合は手足を切断しなければならないこともある病気です。

実はバージャー病にかかったすべての患者が歯周病だと診断され、その進行度合いは中度から重症です。痛み、または潰瘍がある部分の血管から採血し、検査を行った結果、血液からは歯周病菌が検出された一方で、正常な箇所からは歯周病菌が検出されませんでした。

歯周病菌は血栓をつくりやすく、皮膚の内側の細胞に進入するとの報告がされています。口の中にとどまらず、体全体に行ってしまい、最悪の場合バージャー病を引き起こすとみられます。これが心臓の近くで起これば心筋梗塞、脳の近くで起これば脳梗塞となる可能性があるのです。

このように放置できない歯周病を予防・治療するにはどうしたらよいでしょうか。まず基本は歯磨き=ブラッシングです。歯と歯ぐきの間を意識して、1本1本丁寧に磨く意識が必要です。こまめなうがいも欠かせません。一度のうがいでお口の中の細菌がかなり出て行くと言われています。ガラガラうがいだけでなくブクブクうがいもこまめに行いましょう。

とはいえ、毎日しっかりブラッシングしていても、必ず歯石はついてきます。目安としては3カ月に1回、つまり季節ごとに定期検診を受診して歯石を取っていくのが理想です。しっかりと定期的な検診で歯のクリーニングを行い、口の中全体の細菌数を減らすことが免疫力の低下を防ぐことにもつながります。
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Posted by athena  at 00:11Comments(0)