2017年06月02日
虫歯10本以上も、「口腔崩壊」児童346人 背景に無料制度知らず、貧困・家庭環境も影響 (1/2ページ)
兵庫県内の小中高校、特別支援学校の歯科検診で、平成28年度に虫歯などで「要受診」と診断された児童・生徒のうち、65%が歯科を受診していない可能性のあることが22日、県保険医協会
の調査で分かった。ほとんどの自治体で中学生以下は医療費無料が制度化されているが、同協会は「その制度を知らず、貧困などの理由で受診させていない家庭があるようだ」と分析している。 歯科ハンドピース用 カートリッジ
■虫歯1人10本以上の児童・生徒続出…「パン食べられない」
学校歯科検診は全国の小中高校などで毎年行われている。調査は「要受診」の診断を受けた子供の受診動向や、歯科保健指導の状況を把握するのを目的に、県保険医協会が3月に初めて実施。県
内全ての公立私立小中高校・特別支援学校計1409校のうち274校から回答があり、回答率は19.4%だった。 アマルガムミキサー
調査によると、検診を受けた児童・生徒11万415人のうち31.6%にあたる3万4869人が要受診と診断された。未受診か受診を確認できなかったのが小学生で46%、中学生64%、
高校生は84%に達した。
関連記事: 低価格は良い?悪い?
の調査で分かった。ほとんどの自治体で中学生以下は医療費無料が制度化されているが、同協会は「その制度を知らず、貧困などの理由で受診させていない家庭があるようだ」と分析している。 歯科ハンドピース用 カートリッジ
■虫歯1人10本以上の児童・生徒続出…「パン食べられない」
学校歯科検診は全国の小中高校などで毎年行われている。調査は「要受診」の診断を受けた子供の受診動向や、歯科保健指導の状況を把握するのを目的に、県保険医協会が3月に初めて実施。県
内全ての公立私立小中高校・特別支援学校計1409校のうち274校から回答があり、回答率は19.4%だった。 アマルガムミキサー
調査によると、検診を受けた児童・生徒11万415人のうち31.6%にあたる3万4869人が要受診と診断された。未受診か受診を確認できなかったのが小学生で46%、中学生64%、
高校生は84%に達した。
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2017年06月02日
子どもの虫歯二極化、口腔崩壊も 経済格差背景か
兵庫県内の小中高・特別支援学校で2016年度に行われた歯科検診で、虫歯などが見つかり「要受診」とされた約3万5千人のうち、歯科の受診が確認できない児童・生徒が約2万3千人、65
%に上ることが県保険医協会の調査で分かった。未治療の虫歯が10本以上あるなど「口腔(こうくう)崩壊」の子どもがいる学校の割合も35%に上った。同協会は「全体的に子どもの虫歯は減 歯科技工用真空成型器
少傾向なのに二極化が進んでいる。背景に貧困などの厳しい社会状況がある」と指摘する。(森 信弘)
調査は17年3月、医師や歯科医師らでつくる同協会が初めて実施。県内の1409校を対象に行い、19%に当たる274校(11万415人分)から回答があった。大阪府や長野県などでも
各保険医協会が同様の調査を行ったが、似たような傾向があるという。
受診が確認できなかったのは、小学校が46%、中学校で64%、高校は84%と年齢を経て高くなり、特別支援学校は62%だった。
口腔崩壊の児童・生徒がいる場合、家庭状況について尋ねた(複数回答)ところ「一人親家庭」が37%で最も多く、「保護者の健康への理解不足」(33%)、「経済的困難」(32%)など
が目立った。口腔崩壊は調査で計346人おり、同協会は「単純計算で県内に1500~2千人程度と推定できる」としている。
口腔崩壊の児童・生徒が1人でもいる学校は、中学では19%だが、高校は47%と増加。中学生は永久歯に生え替わるのに伴って減っているとみられるが、高校生の場合は一生使う歯が使えな
くなってしまうことになる。特別支援学校も47%と高く、受け入れる医療機関が限られることも影響しているとみられる。
同協会の足立了平理事は「仕事が忙しく、子どもの歯磨きに気を使ってやれない親もおり、家庭状況にあった保健指導や働き方の改革なども必要」とし「今後も調査を続けたいが、できれば行政
が取り組んでほしい」としている。 エアモーターセット
【口腔(こうくう)崩壊】 明確な定義はないが、10本以上の虫歯や歯根しかないような未処置の歯が何本もあり、食べ物をうまくかめない状態を指す。栄養状態が悪くなり、体の成長やあご
の発達などに影響する恐れがある。歯科を受診できない背景として貧困問題との関連からも注目され始めている。
関連記事: 総入れ歯の噛む力
%に上ることが県保険医協会の調査で分かった。未治療の虫歯が10本以上あるなど「口腔(こうくう)崩壊」の子どもがいる学校の割合も35%に上った。同協会は「全体的に子どもの虫歯は減 歯科技工用真空成型器
少傾向なのに二極化が進んでいる。背景に貧困などの厳しい社会状況がある」と指摘する。(森 信弘)
調査は17年3月、医師や歯科医師らでつくる同協会が初めて実施。県内の1409校を対象に行い、19%に当たる274校(11万415人分)から回答があった。大阪府や長野県などでも
各保険医協会が同様の調査を行ったが、似たような傾向があるという。
受診が確認できなかったのは、小学校が46%、中学校で64%、高校は84%と年齢を経て高くなり、特別支援学校は62%だった。
口腔崩壊の児童・生徒がいる場合、家庭状況について尋ねた(複数回答)ところ「一人親家庭」が37%で最も多く、「保護者の健康への理解不足」(33%)、「経済的困難」(32%)など
が目立った。口腔崩壊は調査で計346人おり、同協会は「単純計算で県内に1500~2千人程度と推定できる」としている。
口腔崩壊の児童・生徒が1人でもいる学校は、中学では19%だが、高校は47%と増加。中学生は永久歯に生え替わるのに伴って減っているとみられるが、高校生の場合は一生使う歯が使えな
くなってしまうことになる。特別支援学校も47%と高く、受け入れる医療機関が限られることも影響しているとみられる。
同協会の足立了平理事は「仕事が忙しく、子どもの歯磨きに気を使ってやれない親もおり、家庭状況にあった保健指導や働き方の改革なども必要」とし「今後も調査を続けたいが、できれば行政
が取り組んでほしい」としている。 エアモーターセット
【口腔(こうくう)崩壊】 明確な定義はないが、10本以上の虫歯や歯根しかないような未処置の歯が何本もあり、食べ物をうまくかめない状態を指す。栄養状態が悪くなり、体の成長やあご
の発達などに影響する恐れがある。歯科を受診できない背景として貧困問題との関連からも注目され始めている。
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